はじめに

「社会という荒野を仲間と生きる」

いま私たちは<社会>に生きています。
<社会>の外には<世界>が広がっています。

かつて私たちは<社会>と<世界>が折り重なる世界で生きていました。

それは森であり、混沌であり、全体でした。

やがて<社会>は<世界>から分離し、私たちは<世界>を忘れました。

前提するものと前提づけられるものの、非線形のネットワークについて洞察する社会学の伝統は、いまの私たちにこの世界を生き抜く知恵を与えてくれます。

学者であり、映画批評家でもある宮台真司による私塾。社会学に限らず、関連する学問領域を串刺しにする思考。
そして、映画批評に代表される「体験と実存」への鋭い洞察と思索。

お供するのは、キャンプ実践を続けながら、若者と共に社会課題に向き合い、旅芸人プロジェクト、YMCA宮台ゼミなどを通して宮台社会学をさまざまな界隈にお届けしてきた阪田晃一です。

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あらゆるものを含んだ<森>をモチーフとしたこのページは、みなさんとの交流が刻まれるたびに、さらなるカオスへと人々を誘います。





“また、ちょうどウェルテルと同じように胸に悶えを持つやさしい心の人がおられるならば、
ウェルテルの悩みを顧みて自らを慰め、そしてこの小さな書物を心の友とされるがよい。
もし運命のめぐり合わせや、あるいは自分の落度から、親しい友を見つけられずにいるのなら。”

ヨーハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 『若きウエルテルの悩み』 1774